近年では、FXが広く普及しているため、FXが外貨の為替価格の変動における差益を狙う取引であることはすでに周知されています。
FXには色々な取引手法がありますが、その一つに「スキャルピング」があります。
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スキャルピングの手法
スキャルピングはFXの取引方法の中では、最も短い時間で利益を狙う手法です。
ポジション(通貨の保有)を抱えている時間はたったの数秒~数分になっています。つまり、1日に何回も短時間の取引を繰り返すことで、小さな利益を積み重ねていきます。
スキャルピングに適した通貨
スキャルピングは小さな利益の連続取引であるため、その取引にふさわしい通貨を選択しないと時間とお金の無駄遣いになりかねません。
以下の条件を満たした通貨であることが必要です。
1.小さいスプレッド
スプレッドというのは、通貨の買値と売値の差額のことです。
つまり、購入する時の方が売却する時よりも価格が高くなっています。
この差額が利用者における手数料となり、FX業者の利益になります。なお、スプレッドは通貨ペアによって異なります。
・スプレッドの例
①米ドル/円:0.3銭
②ユーロ/円:0.4銭
③ポンド/円:0.8銭
④豪ドル/円:0.6銭
⑤カナダドル/円:1.6銭
⑥スイスフラン/円:1.7銭
スプレッドは取引ごとにかかるため、スプレッドが大きいと、小さな利益を積み重ねるスキャルピングの場合、手数料が利益を食いつぶし、割の合わない取引になってしまいます。
スプレッドの一番小さい米ドル/円が最も適しており、カナダドル/円のように1銭を超えるようだと、やる意味がありません。
2.頻繁な値動き
スキャルピングは短時間の取引を繰返すことが目的であるため、短時間に価格が変動する通貨ペアでないと利益が貯まりません。
価格がずっと止まっていたのでは、時間をつぶすだけです。
価格が頻繁に動く通貨としてはメジャーな通貨であることが重要です。
メジャーな通貨は取引する利用者数が多いことから、価格が激しく変動します。
さらに、扱いやすい通貨であることも必要であり、それらの点を考慮するとドル/円がスキャルピングに適した通貨ペアになります。
また、人気の高い通貨ペアも価格の流動が起きやすくなります。FX取引では豪ドル/円の人気が高く、またスプレッドも小さいため、狙い目の通貨ペアになっています。
スキャルピングに適した時間帯
スキャルピングは短時間で勝負を決める取引であるため、FX取引への参加者の多い時間帯に行うと有効です。基本的に以下のような各市場が開く1時間後ぐらいから2時間程度が最適です。
・日本市場:9:00~11:00
・ヨーロッパ市場:16:00~18:00
・アメリカ市場:22:00~24:00