米国株インデックス投資のおすすめ

円安や物価の上昇、金利上昇など、世界の不透明感に対し、どのような生き方を備えて行くのか、そのアイディアを紹介します。
まず、投資をするに当たり、ドルコスト平均法により、インデックス投資を開始しましょうということを推奨します。

ドルコスト平均法とは価格が変動する金融商品を常に一定金額でかつ時間を分散し、定期的に買い続ける手法です。
この手法は時間に余裕がある場合の長期資産形成に向いています。
この手法で金融商品を購入し続けた場合、価格が低い時の購入量は多くなり、価格が高い時の購入量は少なくなります。

ドルコスト平均法を利用した積立投資の特徴として、動きに波のある金融商品に投資する、投資のタイミングや投資の期間と言った時間を分散してリスクとリターンを標準化できる点があります。

ドルコスト平均法は投資するタイミングを分散できるため、スタートのタイミングをあまりシビアに考えずに開始できます。
価格の上昇、下落、どちらの局面でもスタートができます。さらに購入単価を標準化できるので高値掴みを回避できます。

株価の価格変動に一喜一憂しないで投資を継続できます。投資初期にまとまった資金を用意しなくても投資が始められます。
ただし、ドルコスト平均法は値動きに上下の波がある場合に強みを発揮する投資方法ですが、右肩上がりに価格が上昇する相場では一括投資が有利です。

この点はドルコスト平均法を用いる際のデメリットと言えます。
金融商品を購入する際どのような値動きの特徴があるのかを検討しましょう。

続いて、インデックス投資の中でも世界最大の経済大国である米国株式市場について説明します。
日本株式は東京証券取引所などで株の売買が行われていますが、米国株の取引はニューヨーク証券取引所やNASDAQなどで株の売買が実施されています。

個人消費が多い米国では、移民の増加や平均年齢の低さの影響もあり、潜在成長率が高いと予測されています。

現在も変わらず、米国は世界最大の国内総生産(GDP)です。
そのため、国際的に活躍する一流企業が集まるニューヨーク証券取引所は時価総額や取引金額が、他国株式市場と比較し、圧倒的に多いです。
米国株式市場は世界経済や他国株式市場に多大な影響を与えています。

米国の代表的な株価指数

NYダウ

正式名称をダウ工業株30種平均と言います。NYダウは米国で最も古い株価指数です。
米国市場に上場している企業の中から、ダウ・ジョーンズ社が成長性や投資家の関心の高さなどを基準に選抜し、NYダウはApple、マクドナルド、Microsoftなど30銘柄で構成されています。
日本の株式市場で言えば日経平均株価がイメージしやすいです。

NASDAQ総合指数

NASDAQ総合指数とはNASDAQに上場している全銘柄を対象としています。1971年2月5日時点の時価総額を基準として、その値を100としてNASDAQ総合指数を算出しています。日本の株式市場で言えばマザーズがイメージしやすいです。

S&P500

S&P500は米国の株式市場の状態を表しているとして世界中で参考にされている時価総額加重平均型株価指数です。
ニューヨーク証券取引所とNASDAQに上場している企業からなる代表的な500社をスタンダード&プアーズ社が選定しています。
米国の2つの株式市場から500社をカバーしています。

日本の株式市場で言えば東証株価指数(TOPIX)がイメージしやすいです。
中田敦彦さんのYouTube大学のチャンネルでお金の授業という動画がありました。
動画のテーマは「日本株よりも米国株に投資しよう」でした。その根拠の一つとして、株式市場や指数の違いをあげていました。

米国株の場合、S&P500に投資することは、自動的に優良銘柄を入れ替えしてくれるという点が良いと評価されています。YouTube大学では以下のように例えられていました。

米国株 S&P500・・・・メジャーリーグのオールスターメンバー
日本株 TOPIX・・・・一軍を離脱した人や引退したお爺さんもいる

つまり、新陳代謝が活発な米国株とそうではない日本株という対比で説明されています。確かに、市場に対する時価総額のカバー率という意味で、S&P500は米国株式市場の約75%を占めており、TOPIXは日本株式市場の約95%を占めているとされていますので、S&P500の方がより厳選された指数と言えます。

S&P500は運用成績を測るベンチマークとして活用されています。
株価指数に連動した値動きを目標に運用される投資手法をインデックス投資と言います。また、このように運用される金融商品をインデックスファンドと言います。
つまり、S&P500の投資信託を購入すれば、米国代表的な指数に合わせた運用が期待できます。

S&P500のインデックスファンドに投資するメリット

S&P500のインデックスファンドに投資するメリットは以下が挙げられます。

「初心者でも投資しやすい」・・・仕組みや値動きが理解しやすいため初心者でも簡単にスタートすることができます。
「運用コストが低い」・・・インデックス投資の商品は運用コストを他のファンドと比較してすることができます。

その理由はインデックス投資は先ほど述べたように指数と連動するため、他のファンドと比較しそれほどコストが発生しないからです。
運用期間が長いほど利益が大きくなるため、長期運用を検討している人にとっては大きなメリットです。

簡単に始められる

すでに設計されている商品を購入することができるため自身で購入銘柄について詳細に調べることや売買のタイミングをうかがう必要はありません。投資にかかる時間も他と比べると少なく知識がなくても、大きな問題ないためどんな方法でも取り組みやすいと言えます。

リスクを抑えて分散投資ができる

投資信託を購入することで分散投資につながるというメリットがあります。
投資信託商品は、さまざまな商品が投資対象ですので、購入するだけで、複数の銘柄に分散投資したことと同様と言えます。

投資においてリスクを抑えることは最も重要なポイントで分散投資はリスクを回避するための基本的な手法です。投資信託は購入するだけで分散投資となるためリスクを抑えたい初心者に推奨できる手法です。
ただし、S&P500には次のデメリットがあります。

短期投資には不向き

個別株に比べ、動きが非常に緩やかな傾向なため短期間で変動が激しくなく、短期投資では大きな利益が見込めません。

そのため、長期運用をしたい方に、S&P500投資することを推奨します。

大きな利益が見込めない

あくまでS&P500株価指数と連動するため、見込み以上の利益は見込めません。
いくつかの書籍や記事を読むと、将来的にも米国市場は伸びていくと予想する書籍や記事が多いため、長期運用することで現金で持っておくよりも利益を見込めます。

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